「流星ワゴン」を読んで

テレビが始まって、終わる前に原作を読んでおきたいと思って文庫本を買った。

少し前に読み切って、テレビの脚本がかなり原作から離れて行っていることに少し違和感を覚えた。

原作に忠実にあって欲しいとは思はないし、映像にすると原作は実際淡白な感じがするので、そこは見せる脚色は必要だとは思う。

ただちょっと膨らませすぎかな。最後がどうなるのか分からないが、ワゴンから降りて現実に戻った時に主人公のお父さんはどうするのか、そこが一番のキモだと思うから、不自然にだけはならないようにと願う。

それより自分と照らし合わせて、自分がお父さんの立場に立った時、どうなるだろうと考えると、あり得ない話ではないだけに(車に乗って過去に向かうという事は抜きにして)何も出来そうもない自分に愕然とすると思う。

しかし過去に転換点はあったとしてもはっきりと示せるものではないと思うし、日々の積み重ねでそうなるのだとすれば、やはり普段からアンテナを立てておくことしか出来ないのかも知れない。

気が付いた時はもう遅いという状況にだけはならないようにしたいもの。