もう少し本の話を続ける

何がきっかけだったか。小説で推理小説以外のジャンルを読もうと思ったのは。

多分、ビジネス書を読むようになって、その著者の方々のメルマガや雑誌のインタビュー記事などでよく出てくる、小説は何を読んでいるかという質問に答えた作品、それが頭にあって一度読んでみるのも悪くはないかと考えたように思う。

少なくとも自分から進んで読むことはあり得ない。夏目漱石芥川龍之介太宰治などの作品は学生の頃教科書にも出てきたし夏休みの読書感想文の指定図書にもなっていたから、読まないわけにも行かなかったが、単に勉強の対象にしかならなかった。

しかし読み始めると面白い作品が一杯出ていることに驚いて、なんで今までこの人の作品に出会わなかったのか悔しい気持ちになった。

もちろん明治や大正時代の古典作品は今更あまり読もうとは思わないが、最近の芥川賞直木賞作家の本は面白い作品が一杯ある。

最近はそういう文学作品が早々に映像になったりするからまた面白い。

その中でも自分のお気に入りは、少し変わったシチュエーションで現実にはあり得ないのだけれど、あってもおかしくないと思わせるようなタッチの作品。

やっぱり小説だから現実とは少し離れた世界を経験してみたいという要求がどこかにあって、読むだけでその世界に浸ることが出来るのが読書の醍醐味と思う。