理論と実践

プログラミングという仕事は基本的には実践あるのみと思っている。

とにかく設計からコーディング・デバッグまでの一連の作業を数多くこなすこと。それがプロとして生きていくための最初の試練と思う。

しかし、自分の経験を振り返ってみると、結構大学の講義が役に立っていると思える事もある。

例えば、マイコン浮動小数点演算をさせると、必ず誤差が出る。この誤差の意味を理解しておかないと、誤差が膨れ上がってマイコン制御として致命傷になりかねない。

速度の問題もある。演算速度を上げる工夫は単純なコード修正では限界があり、演算式の中身を知って、時には分解してみる事も必要になる。

それらの知識はやっぱり大学の数学に頼らざるを得ない。

理論の大切さがわかるようになって初めてプログラマーとして一人前と認められる。その時に大学の知識を役立たせられるかどうか、後悔しても後の祭り。

これはプログラマーに限った話ではないと思う。後悔先に立たず。当たり前の話。